「日本語教育の参照枠」
- 「日本語教育の参照枠」 報告
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「日本語教育の参照枠」とは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)を参考に、日本語の習得段階に応じて求められる日本語教育の内容・方法を明らかにし、外国人等が適切な日本語教育を継続的に受けられるようにするため、日本語教育に関わる全ての者が参照できる日本語学習、教授、評価のための枠組みです。文化審議会国語分科会では、令和元年6月より、「日本語教育の参照枠」の策定に向けて審議を進めてきました。令和2年11月には一次報告、令和3年3月には二次報告を取りまとめ、漢字の扱いについて検討を行った上で、一次報告と二次報告を併せて令和3年10月に最終報告を取りまとめました。
本報告は,主に以下の内容が提言されています。
・日本語能力の熟達度を6つのレベル(A1~C2)で示す「全体的な尺度」
・日本語能力の熟達度を6つのレベル(A1~C2)で5つの言語活動ごと(聞くこと、読むこと、話すこと(やり取り・発表)、書くこと)に示す「言語活動別の熟達度」
・各「言語活動別の熟達度」における「言語能力記述文」(Can do)を具体的に表したリスト(493個)
・文字を含む漢字の扱いについて
・「日本語教育の参照枠」における言語教育観に基づく評価の理念や考え方
・社会的ニーズに応える適切な日本語能力判定の在り方について
「日本語教育の参照枠」 報告(令和3年10月)
「日本語教育の参照枠」 Can do一覧(14言語)
「日本語教育の参照枠」の概要
リーフレット(準備中)
<関連調査研究>
「日本語教育の参照枠」における基礎漢字に関する調査結果報告
「日本語教育の参照枠」Can do の量的検証に関する調査結果報告書 - 「日本語教育の参照枠」の活用のための手引き
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「日本語教育の参照枠」の活用のための手引きは、日本語教師や日本語学習支援者、地域日本語教育コーディネーターなど、主に日本語を教える役割を担う方々を対象として、令和 3年 10 月 12 日に文化審議会国語分科会にて取りまとめられた「日本語教育の参照枠」が示している、日本語を教える上での基本的な考え方である言語教育観、日本語能力の熟達度についての尺度、言語能力記述文(Can do)などについて分かりやすく解説するとともに、言語能力記述文(Can do)をもとにしたカリキュラム開発についての考え方と事例を示したものです。本手引は三つの章と参考資料で構成されています。
第一章では、「日本語教育の参照枠」が示している言語教育観、日本語能力の熟達度についての尺度、言語能力記述文(Can do)などについて一問一答式で解説を行い、さらに詳しい内容を知りたい場合は「日本語教育の参照枠」のどの部分に目を通せばよいかを示しています。また、コラムでは、子供に対する日本語教育、日本語教師に求められる資質・能力、国内外の言語教育における取組などについて紹介しています。
第二章では、言語能力記述文(Can do)をもとにしたカリキュラム開発についての考え方について具体的な手順を示した上で、日本語学習をめぐる評価についての多様な方法についても説明しています。
第三章では、言語能力記述文(Can do)をもとにしたカリキュラムの三つの事例について、それらが開発された背景や経緯、開発者の想いから、開発の過程、成果や課題、学習活動の例などを紹介しています。これらの事例によって、言語能力記述文(Can do)をもとにしたカリキュラム開発と運用の実際の状況を知ることができます。
参考資料では、「日本語教育の参照枠」で示している基礎的な指標やカリキュラム開発にあたって参考になる文献やウェブサイトなどを紹介しています。
第三章 言語能力記述文(Can do)をもとにしたカリキュラムの三つの事例紹介ページ - 日本語能力自己評価ツール にほんご チェック!
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「日本語能力自己評価ツール にほんご チェック!」は、文化審議会国語分科会が取りまとめた「日本語教育の参照枠」で示されている「全体的な尺度」の6つのレベルで日本語能力を確認することができるツールです。
利用者としては国内外の日本語学習者を主な対象とし、ウェブ上のシステムで表示されるCan doの言語活動がどの程度できるかを答えていくことで、自身の日本語能力を簡易に判定し、その結果を日本語学習の目標設定に役立て、自律的な学習を促すことを目的としています。提供する言語としては、日本語学習者が得意とする言語で自己評価ができるように、日本語を含めた14言語を準備しました。
日本語能力自己評価ツール にほんご チェック!
*「日本語能力自己評価ツール にほんご チェック!」の広報ツールの一環として、 利用者マニュアル(日本語) を作成しております。本ツールと共にぜひとも周囲の方々に御周知ください。
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